AI伏せ字無料で試す

生成AIと守秘義務|税理士・社労士・弁護士・医療の現場で、ChatGPTに顧客の情報を入れていい?

「顧問先の決算の数字を ChatGPT に整理させたい」「相談内容を要約させたい」。士業や医療の現場では、便利さと同時に守秘義務が気になります。
先に結論を書くと、生成AIを使うこと自体が直ちに守秘義務違反になるわけではありません。問題になるのは「誰の・どんな情報を・どの契約のAIに入れたか」です。いちばん確かな対策は、顧客や患者が分かる部分を伏せてから入れることです。

※ この記事は一般的な整理で、法的な助言ではありません。所属する会の指針や、事務所の顧問弁護士の見解を必ず確かめてください。

1. 守秘義務の根拠(主な職業)

どれも違反には罰則があります。加えて、顧客の個人情報を扱う以上、個人情報保護法の安全管理の義務も別にかかります(ChatGPTに顧客情報を入れていい?)。

2. AIに入れることは「漏らす」ことになる?

ここは見方が分かれる所です。考え方の目安は次のとおりです。

個人情報保護委員会も2023年6月の注意喚起で、個人情報を入れる場合は利用目的の範囲内か、学習に使われないかを確かめるよう求めています。

3. 守秘義務違反と見られやすい使い方

  1. 顧問先の会社名・代表者名が入った決算書や試算表を、そのまま貼って分析させる
  2. 相談者の氏名・相手方の名前・事件の内容が分かる相談メモを要約させる
  3. 従業員の氏名・マイナンバー・給与・病気休職の理由が入った文章で、就業規則や届出の文案を作らせる
  4. 患者の氏名・生年月日・病名が入った紹介状や診療情報の下書きを整えさせる
  5. 職員が自分のスマホの個人アカウントで、事務所に知らせずに使う

4. 事務所で決めておく4つのこと

  1. 使ってよいAIと契約:個人アカウント禁止、学習に使わない設定か業務用プランに限る、など
  2. 入れてはいけない情報:氏名・会社名・住所・電話・マイナンバー・口座番号・保険証の番号・病名と人が結び付く情報。ひな形は 生成AIの社内ルール例
  3. 伏せてから入れる手順:「山田商事 山田太郎様」を [会社名1] [氏名1]様 に置き換えてから貼り、答えが返ってから元に戻す
  4. 顧客への説明:業務でAIを使うことと、識別できる情報は入れないことを、委任契約書や事務所の案内に一文入れておく

国の指針で AIを使う会社(AI利用者)に求められていることは AI事業者ガイドラインの「AI利用者」とは? にまとめています。

うっかり入れてしまったときの手順は AIに個人情報を入れてしまったら にまとめています。

5. 伏せても、それだけで「匿名」ではない

名前を記号に変えても、「福岡市の従業員12名の歯科医院、院長が3月に開業」のように他の情報と合わせると誰か分かることがあります。業種・地域・規模・日付は、答えに要らないなら丸めてください(例:「九州の小規模な医療機関」「今年の春」)。数字は、比率やおおよその規模で足りることが多いです。

名前と番号は、貼る前にブラウザの中で伏せる

私たち(合同会社mico)は、氏名・会社名・住所・電話・メール・マイナンバーらしき番号・保険証の番号などを、ブラウザの中だけで [氏名1] のように置き換え、AIの答えを元の名前に戻す無料の道具「AI伏せ字」を作りました。文章は外部に送信しません。Chrome・Edge に入れておけば、ChatGPT や Copilot に貼る前に右クリックで伏せられます。

体験ページ:こちら

※ 判定は機械的なルールなので、見落としがありえます。AIに送る前に、伏せ字の文章を目で確かめてください。この記事は守秘義務違反にならないことを保証するものではありません。

AIごとの個人情報ガイド

AIに貼る前に、顧客の名前を伏せ字に。
氏名・住所・電話・メール・会社名を、ブラウザの中だけで [氏名1] のように置き換える無料ツールです。

無料で試してみる

毎日使うなら、ブラウザに入れておくと右クリックで伏せられます(無料)→ Chrome拡張 / Edgeアドオン