社外秘の資料を生成AIに入れていい? ChatGPT・Copilot・Gemini・AI議事録の線引き
「この資料、表紙に『社外秘』って書いてあるけど、要約だけAIに頼んでいいのかな」。
生成AIを仕事で使い始めると、かならず一度はここで手が止まります。
結論から言うと、「社外秘」の資料は、会社のルールで決められたAIにだけ入れる。決まりがないなら、そのままは入れない。中身を伏せれば頼める仕事は多い、です。
この記事では、迷ったときに確かめる順番と、AIの種類ごとの線引きを整理します。
まず確かめる3つ
- 会社に生成AIのルールがあるか
「使ってよいAI」と「入れてはいけない情報」が書かれていれば、それが最優先です。社外秘の扱いが書かれていない場合は、総務や情報システムの担当に一度聞いておくと安心です。 - 使うAIが「会社の契約」か「個人のアカウント」か
同じChatGPTやGeminiでも、会社で契約した法人向けの版と、個人の無料版では、入力した内容の扱いが違います。 - その資料の「社外秘」は、誰との約束か
自社の社外秘だけでなく、取引先から秘密保持契約(NDA)つきで受け取った資料もあります。こちらは自社の判断だけでは外に出せません。
AIの種類ごとの線引き
会社が契約した法人向けのAI(Microsoft 365 Copilot、ChatGPTの法人向けプラン、Google Workspace の Gemini など)
法人向けのプランは、多くの場合「入力した内容をAIの学習に使わない」ことを契約や規約で約束しています。
会社が「社外秘もここなら入れてよい」と決めているなら、それに従って使えます。
ただし、取引先から預かった秘密の資料や、個人情報の多い名簿は、法人向けでも別に決まりがある会社が多いので、ルールを確かめてください。
個人のアカウントの無料版・個人向けプラン
設定で「学習に使わない」にできるAIもありますが、会社として契約していない以上、社外秘の資料をそのまま入れるのは避けるのが基本です。
仕事で使うなら、次の「伏せてから頼む」やり方にします。
AI議事録(会議の録音・文字起こしのAI)
議事録AIは、会議の中身がまるごと入るので、いちばん気をつけたい使い方です。
- 社外秘の会議では、録音を始める前に、使ってよい議事録AIかを確かめる
- 参加者に「AIで記録している」ことを伝える
- 会議が終わったら、記録を止めたことを確かめる。海外では、会議の後の雑談まで記録され、参加者全員に自動で送られてしまったと報じられた例があります
- 文字起こしを別のAIに貼って要約させるときは、名前や金額を伏せてから貼る
そのまま入れてはいけないもの
会社のルールで許されていないAIには、次のものをそのまま入れないのが基本です。
- 「社外秘」「取扱注意」「Confidential」などの表示がある資料の本文
- 取引先から秘密保持契約つきで受け取った資料
- 顧客や社員の 氏名・住所・電話番号・メールアドレス などの個人情報
- まだ公表していない 売上・価格・取引条件・人事 の情報
- パスワード、社内システムのURL、口座番号
伏せれば頼めること
社外秘の資料でも、固有の名前と数字を伏せれば、AIに頼める仕事は多くあります。
- 文章を分かりやすく直す、要約する(会社名・人名・金額を伏せる)
- メールの返信の下書き(相手の名前と連絡先を伏せる)
- 議事録の文字起こしを、決まったことと宿題に分けて整理する(発言者の名前を伏せる)
- 表の見出しや構成を考えてもらう(中身の数字は入れない)
伏せ方の例:
- 株式会社山田製作所 → [会社1]
- 山田太郎 → [氏名1]
- 1,250万円 → [金額1]
AIの答えが返ってきたら、[会社1] などを元の名前に戻して使います。
迷ったときの3行まとめ
- 会社のルールで決められたAIなら、ルールの範囲で使う
- 決まりがない・個人のアカウントなら、社外秘はそのまま入れない
- 名前と数字を伏せれば、要約・下書き・整理はたいてい頼める
AI伏せ字は、ChatGPTなどに貼る前の文章から、氏名・住所・電話・メール・会社名を [氏名1] のような伏せ字に置き換える無料ツールです。文章は外部に送らず、ブラウザの中だけで処理します。貼った文章に「社外秘」「取扱注意」「Confidential」などの表示があると、注意も出します。