Copilotに個人情報はどこまで入れていい?|学習させない設定・履歴の削除・会社アカウントとの違い
Windows や Edge に最初から入っているので、メールの下書きや表のまとめを Copilot に頼む人が増えています。
では、お客様の名前や電話番号が入った文章を、そのまま貼ってよいのでしょうか。
※ 設定の名前や場所、保存の期間は、Microsoft の更新で変わることがあります(アプリの画面が新しくなると、項目の場所が移ることもあります)。最後は Microsoft の公式ヘルプとプライバシーに関する声明で確かめてください。
1. まず「どのアカウントで使っているか」を確かめる
Copilot は、ログインしているアカウントで扱いが大きく変わります。
- 個人のMicrosoftアカウント(@outlook.jp・@hotmail.com など、または自分で作ったアカウント):個人向けの Copilot。学習に使うかどうかを自分で選ぶ
- 職場・学校のアカウント(会社のメールアドレスでログイン):Microsoft 365 Copilot や Copilot Chat。画面に盾のマーク(エンタープライズ データ保護)が出ていれば、入力と回答は基盤モデルの学習に使われないと案内されています。ただし会社の管理者が記録・保存・監査できる形で残ります
同じパソコンでも、Edge のプロフィールや Copilot アプリのログインが個人アカウントのままになっていることがあります。仕事の文章を貼る前に、右上のアカウント表示を見てください。
2. 個人のアカウントなら「モデルのトレーニング」をオフにする
個人向けの Copilot では、何もしないと会話の内容(アップロードした画像やファイルを含む)が AI の学習に使われることがあります。
- 設定の場所:copilot.microsoft.com ではプロフィールのアイコン → プロフィール名 →「プライバシー」。Windows・Mac のアプリは「設定」→「プライバシー」、スマホのアプリは「アカウント」→「プライバシー」
- そこにある文字の会話と音声の会話の「モデルのトレーニング」の項目を、両方オフにする
- オフにして止まるのはこれから先の会話の学習です。安全対策や不正の確認などのための利用は続きます
- 「パーソナル化(記憶)」をオフにしても、履歴は消えません。別の設定です
3. 会話履歴を削除する(1件・一括・職場アカウント)
消し方は、個人の Microsoft アカウントか、職場・学校のアカウントかで場所が違います。
- 1件ずつ(どちらも同じ):左の会話の一覧で、消したい会話の横の「…」→「削除」。スマホのアプリも、会話の一覧から同じように消せます
- まとめて(個人のアカウント):Microsoft アカウントのプライバシーダッシュボードにサインイン →「プライバシー」→ Copilot の「Copilot アプリのアクティビティ履歴」から、履歴をまとめて消せます。消す前に確認の画面が出ます
- まとめて(職場・学校のアカウント/Microsoft 365 Copilot・Teams の Copilot など):「マイアカウント」にサインイン →「データとプライバシー」→「データ オプション」→「Copilot アクティビティ履歴」→「削除」。Word だけ・PowerPoint だけのような一部だけの削除はできず、まとめて消えます。消し終わるまで時間がかかることがあります
- Copilot に手伝ってもらって保存した文書(スライドなど)は、履歴を消しても残ります。個人情報が文書の中に入ったなら、文書のほうも直してください
- 消せない・消えないとき:職場アカウントでは、会社の保存のルールにより自分では消せないことや、管理者の記録に残ることがあります。その場合は管理者か担当者に伝えてください
- 何もしなければ、履歴は18か月保たれると案内されています
出典:Microsoft サポート「Manage your Copilot activity history in the privacy dashboard」「Delete your Microsoft Copilot activity history」(2026年11月3日確認。画面の名前は日本語版で少し違うことがあります)
入れてしまった直後にやることは、こちらに順番でまとめています:ChatGPT・Copilot・Geminiに個人情報を入れてしまったら(最初の10分でやること)
4. 仕事で使うときの3つの線引き
学習の設定をオフにしても、入力した文章は Microsoft のサーバーに送られて処理されます。「学習されない」と「外に出ていない」は同じではありません。
- 会社のルールを先に見る:会社が「個人アカウントのAIに仕事の情報を入れない」と決めているなら、設定に関係なく入れない
- お客様との約束を見る:プライバシーポリシーや契約で、外部のサービスに預ける範囲をどう書いているか
- 本物の名前や番号が要るか考える:返信の下書き・要約・言い回しの直しなら、たいてい要りません
ほかのAIでの考え方は、こちらにもまとめています。
- ChatGPTに顧客情報を入れていい? 3つの線引き:customer-info-chatgpt.html
- Claudeに個人情報はどこまで入れていい?:claude-kojin-joho.html
いちばん確実なのは、貼る前に伏せ字にすること
「山田太郎様」を [氏名1]様、「090-1234-5678」を [電話1] にしてから貼れば、Copilot に頼めることはほとんど変わりません。答えが返ってきたら、伏せ字を元に戻せば完成です。
私たち(合同会社mico)は、この置き換えと戻す作業をブラウザの中だけで行う無料の道具「AI伏せ字」を作りました。文章は外部に送信しません。Edge にも入れられるので、Edge の Copilot に貼る前に、右クリックで伏せられます。
体験ページ:こちら
※ 判定は機械的なルールなので、見落としがありえます。AIに送る前に、伏せ字の文章を目で確かめてください。