ChatGPTに個人情報を学習させない設定|オフにする場所・一時チャット・会社のプランとの違い
「ChatGPTに入れた顧客の名前が、学習されてほかの人の答えに出てきたら困る」。そう思って設定を探す人が増えています。
この記事では、学習させない設定の場所と、設定だけでは防げないことを順に書きます。
※ 画面の名前や場所、保存の期間は、OpenAI の更新で変わることがあります。最後は OpenAI の公式ヘルプ(データコントロール・一時チャット)で確かめてください。
1. 学習させない設定の場所(パソコン・スマホ)
個人の無料版・Plus・Pro では、何も変えないと、会話の内容が AI の改善(学習)に使われることがあります。止める場所は1か所です。
- パソコン(ブラウザ・アプリ):右上(または左下)のアカウント →「設定」→「データコントロール」→「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ
- スマホのアプリ:左上のメニュー → 自分の名前 →「データコントロール」→ 同じ項目をオフ
- この設定はアカウント全体にかかります。パソコンでオフにすれば、同じアカウントのスマホでもオフです
- オフにしても、チャットの履歴はこれまでどおり残ります。履歴が消えるわけではありません
2. その場かぎりなら「一時チャット」
設定はそのままで、特定の会話だけ学習に使わせたくないときは、一時チャット(Temporary Chat)を使います。画面上部の切り替えから始められます。
- 履歴に残らず、メモリー(ChatGPTが覚えておく情報)も作られず、学習にも使われないと案内されています
- ただし30日間は OpenAI のサーバーに保存され、不正利用の確認のために見られることがあるとされています。「すぐ消える」わけではありません
3. 見落としやすい2つ:メモリーと「いいね」
- メモリー:ChatGPT は会話の中から「この人は◯◯社の総務」のような情報を覚えておくことがあります。設定 →「パーソナライズ」→「メモリー」で、覚えた内容を見て消せます。仕事の顧客情報が入っていないか、ときどき確かめてください
- 回答への評価(いいね・よくないね):押すと、その会話がフィードバックとして OpenAI に送られます。扱いは公式ヘルプで確かめられますが、顧客情報の入った会話では押さないのが無難です
4. 会社が契約したプランは最初から学習に使われない
ChatGPT の Business(旧 Team)・Enterprise・Edu や API は、入力を学習に使わない扱いが標準です。上の設定を探す必要はありません。
まず、いま自分がどちらで使っているかを確かめてください。個人のメールアドレスで入っているなら個人向けのプランで、1. の設定が必要です。会社のアカウントで使うと管理者に何が見えるかは、ChatGPTを会社で使うとバレる?にまとめています。
5. オフにしても防げないこと
「学習されない」と「外に出ていない」は同じではありません。設定をオフにしても、次のことは変わりません。
- 入力した文章は OpenAI のサーバーに送られて処理される:会社やお客様との約束で「外部のサービスに預けない」と決めているなら、設定に関係なく入れられません
- すでに学習に使われた分は取り消せない:オフにした後の会話から止まります。履歴を消したときの扱いは履歴を削除すると学習はどうなる?へ
- 人の手の誤り:共有リンクの作りっぱなし、別の人の画面での入力、貼る相手の取り違えは、設定では止まりません
入れてしまった直後なら、AIに個人情報を入れてしまったら(最初の10分でやること)を見てください。社内でそろえるなら社内ルールの例がそのまま使えます。
設定と一緒にやりたいのは、貼る前に伏せ字にすること
「山田太郎様」を [氏名1]様、「090-1234-5678」を [電話1] にしてから貼れば、ChatGPT に頼めることはほとんど変わりません。返ってきた答えの伏せ字を元に戻せば完成です。名前や番号がそもそも送られないので、設定のオン・オフや会社のプランに左右されません。
私たち(合同会社mico)は、この置き換えと戻す作業をブラウザの中だけで行う無料の道具「AI伏せ字」を作りました。文章は外部に送信しません。ChatGPT のほか、Claude・Gemini・Copilot に貼る前でも使えます。
体験ページ:こちら
※ 判定は機械的なルールなので、見落としがありえます。AIに送る前に、伏せ字の文章を目で確かめてください。